国政リポートNo.506 ● ミャンマーのサイクロン、中国の地震、想像を絶する災害に対し、お見舞い申し上げます。中国は阪神淡路、新潟地震と、災害救助活動に経験豊富な日本からの支援を要請。これを受け、日本は国際緊急援助隊を形成し現地入りしました。胡錦濤国家主席は訪日したばかりで、中国とは近い印象が残る今、災害時に持てる力を発揮してこそ日中の信頼関係が築かれていきます。日本政府には最大限の協力をお願いしたいと思います。
◆本当に大丈夫なのか日本 ●総理のリーダーシップ欠如 政治は国家国民のためにあります。ところが、今の政治は財政中心主義で国民の生活や人間の存在感が後回しにされています。ガソリン税収59兆円を今後10年間道路特定財源に充てることへのムダ、道路を造り続けることへの問題点が議論されてきました。その結果、国民の意志として参議院で法案が否決されました。しかしその後、衆議院では3分の2以上の賛成(憲法59条の規定)で強引に再可決となってしまいました。道路を造り続けるためだけの「59兆円、10年間」がそのまま温存された形となってしまったのです。
●「3分の2」は小泉改革、負の遺産 福田政権になってから、衆議院再可決で成立させた法案は1月の新テロ特措法、ガソリンの暫定税率などの租税特措法、そして今回の道路特定財源で3例目にもなります。今回の道路特定財源の賛否も小泉郵政解散で得た3分の2が使われたわけですが、衆議院の多数勢力がこんなところにまで乱発されるようになって、憲政史上汚点を残すことになってしまいました。
●改めるにはばかることなかれ 自民党内でも後期高齢者医療制度の手直しや廃止の声がでています。官僚の組み立てた医療制度を2年前の成立から今年4月の施行まで「2年間何をやっていたのか」との政治に対する厳しい声がでています。「政局がどうの」と言う前に国民の暮らし、長寿国家日本を考えたとき、改めるにはばかる事なかれ、長寿国家日本が滅びていかないように間違いはただしていかなければならないのです。 |