明けましておめでとうございます。
今年こそ、明るく元気で活力ある日本をつくる。そのためには「生活者重視の政治」を実現していかなければなりません。地域の活性化と中小・零細企業が元気のでる政策を打ち出すことが必要です。消費税は絶対にあげてはいけません。そして、消費税は年金・医療・介護の福祉目的税としてだけに使い、福祉国家をめざします。また、子育て、教育は国家百年の計を成すもの、さらなる充実を図ることが必要です。
外交はアメリカとの同盟関係は維持しつつも世界の多くの国々、特に近隣諸国とは緊密な関係を築いていくことです。外交と安全保障は国家国民を守るために与野党の枠を超えて、よりわかり易い政策で臨むべきです。今年こそ政権交代に向かって全力投球で頑張ってまいります。宜しくお願い致します。
◆日本の信頼を取り戻せ
年金の充実で安心して暮らせる日本に
昨年を振り返ると、余りにも色々な出来事がありました。政府と国民との信頼、与野党間との信頼、官僚との信頼、世界との信頼など、多くは日本の信頼を揺るがすことにつながるものばかりでした。
老舗、有名店による賞味期限の改ざん、カネ儲け主義が生んだ食材偽装などは食生活の信頼を脅かすことにもなりました。また、社会問題化した薬害肝炎への政府の対応は鈍く、患者のデータを隠し続け、国民の不信感をあおることになりました。隠されたデータを小出しにする役人のやり方に、国民の怒りは頂点に達し、福田総理の支持率急低下となって表れました。慌てた総理が政治決断に追い込まれることになりましたが、これを受けて急きょ肝炎被害者を一律救済するための法案策定にかかるなど、余りにも遅い対応で、命を軽率に考え過ぎていると思います。
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昨年、私は妻をガンで亡くした経緯から、混合診療のあり方を、より深く考えるようになりました。日本では効き目の高い特効薬、新薬でも保険がきかないものがあります。保険がきかないアメリカ型の混合診療は、小泉政権下で医療費を安く、或いは国民から負担させようとの狙いから生まれたのです。新薬があっても費用が高く、十分な治療を行えない。このことで、相変わらずガンが死亡率のトップとなっています。命の大切さを思えば混合診療の問題、そして薬害肝炎の問題など、政府はもっと患者の立場に立って考えるべきなのです。ここにきて、肝炎問題で政府はようやく患者の願いに応える方向性を見せ始めていますが、政府の後追い対応は、今後変えさせていかなければならないのです。
年金の記録漏れ5000万件、そして1950万件は名前、性別、年齢も分からない状況が明らかになりました。年金財源を湯水のごとく勝手気ままにムダ遣いし、国民の老後の安心を食いものにしてきたことは余りにも無責任です。それなのに、役人も大臣も誰一人として責任をとろうとしません。社会保険庁の役割はもう終っています。年金資金の出入りが一つというのが、そもそも間違いのもとです。出と入りは別けるべきなのです。
政官業の癒着が表面化した防衛省の汚職問題。国民への信頼が大きく失なわれることになりました。これまでは政府・自民与党が過半数を占めることで隠し通すことができたのですが、参院選で民主党が国民の支持を得たために、明らかにせざるを得なくなりました。商社を通すことによって法外な額に水増しされた高額なヘリコプターや装備品を購入する必要があるのでしょうか、これらも年間10兆円を超えると言われる税金のムダ遣いとなっているのです。
一般会計と特別会計のあり方にも、国民は不信感を抱いています。特に多くの問題を含んでいる特別会計が特殊法人の天下りとムダ遣いの温床となっていることから、特殊法人はスクラップ・アンド・ビルドで一度、すべてを解体すべきなのです。政府・閣僚も、その存在を認める霞が関の埋蔵金。40兆円から50兆円と言われる内部留保を国庫に返納できるシステムもできてくるはずです。財政が厳しい折り、国民に増税を強いる前に全部吐き出させことです。それなのに政府が進める独立行政法人改革は、たった4法人しか見直しができていないのです。これでは政府の改革を信頼することはできません。
原油の値上がりが暮らしの不安材料になっています。今、原油の備蓄は8カ月あります。こういう時こそ、放出して価格を抑えるのが政治の役割です。ガソリン、灯油が値上がれば、それにスライドして税金も上がる、こんなバカなことを許すべきではないのです。税金を2重取りする仕組みの道路特定財源。税率の高い特定財源を廃止する代わりに道路整備に見合う分は別途確保する。そうすれば必要な道路整備と不必要な道路整備とを見分けることも可能になってきます。今年こそ、大きく失った信頼を取り戻す年にしていかなければならないのです。