闘い続ける 前・衆議院議員田中けいしゅう

国政リポートNo.476
2007年3月26日

 

 国、地方の行く末を思い、国民がその思いを候補者に託す統一地方選が知事選を皮切りに始まりました。選挙を前に国民の多くが政治に何を求めているか、世論調査によると、一番が高齢社会に向けての年金・医療・介護に関する社会保障の問題となっています。
 今年からは政令指定都市のマニフェスト選挙が法律で認められるようになり、これからの選挙は政策論争が本格化してきます。その一方、市会・県議会議員選挙はどこまでマニフェスト選挙が浸透するのか、もう少し時間がかかりそうですが、年金問題などの関心事にしっかりした政策を掲げる候補者もでてくるようになりました。候補者の掲げる施策にじっくり耳を傾けて、納得の一票を投じて欲しいと思います。

 

◆◆定期総会で熱き思い語る◆◆

  3月18日、田中慶秋連合後援会の定期総会を開催しました。来賓の鳩山幹事長からは「慶秋さんは中小企業を大切にする。それが日本経済を元気にするのだからと盛んに主張し、政策の実現に苦労している。早く国会に戻ってきて欲しい。それが民主党の共通の思いだ。そのためにも統一地方選を勝たなければならない。慶秋さんを支持する全ての候補者が勝利を掴み取ることで慶秋さんが国政に戻る最大のチャンスをいただくことになる。安倍政権には退陣を求めるべく参院選が行われる。日本の夜明けをそこでつくりあげていかなければならない」と、熱き激励をいただきました。総会は多くの支援者の前で、改めて政治に対する私の思いを申し上げる場となりました。その内容は次の如くです。

 

◇全員当選が日本を変える◇

 「過日、私の家内が肺ガンであの世に逝ってしまいました。(妻・政代、享年64歳) 考えてみると、何もしてやれなかったと思っています。35年間政治活動を続けてきましたが、その思いを統一地方選、参院選で頑張ることが供養だと思って、この闘いを休む暇なく頑張り続けています。神奈川5区では統一地方選に立候補した全員を当選させる。このことが、神奈川から政治を変える大きな原動力となっていきます。
 『政治とは生活』です。みなさんの暮らしを守るのが政治です。確定申告を終え、多くのみなさんから怒りや苦情が次々と寄せられました。『収入が増えないのになぜ税金だけがこんなに高くなったんだ』と。地方税が最低でも2・5倍。多い人で10倍近くになっています。暮らしが厳しいのに国は景気がよくなったと大合唱です。大企業ばかりを見て景気がよくなったという。99%以上が中小・零細企業です。中小・零細企業が元気を取り戻さないで、何で景気がよくなったといえるのでしょう。
 かつて、いざなぎ景気の時、成長率は10%近くありましたが、今は2%です。その時働いている人は全て正規雇用の社員でした。今や4割が契約社員、パートなどの非正規雇用です。このような状況で景気回復の実感など、持てるわけはないのです。
 学校現場のいじめがよくいわれます。また、お年寄りをいじめる、中小・零細企業をいじめる。これが国の執ってきた政策なのです。だからこそ、政治を変えていかなければいけないのです。しがらみを断って、私たちに協力してください。自民党のあの人は真面目でいい人だとかは関係ありません。自民党が今の日本をつくったのです。連立政権が今の日本をこんなに悪くしたのです。そのことを是非考えてみてください。」

 

◇未だ必要な公共事業◇

 「次々と公共事業を少なくする。ハコモノは少なくしてもいいですが、まだまだ必要な公共事業はいくらでもあります。地震大国日本の安全対策ができているでしょうか? 電柱が倒れたら、車は車道を走れません。そのための共同溝をつくる、それは公共事業です。歩道も満足に歩けない、車イスも安心して通れない、バリアフリー化が十分に進んでいないからです。公共工事の質が変わっても未だやることがいっぱいあるのです。インフラの整備が必要なのです。そのことが景気をよくすることにもつながります。私はそのように信じながら元気なまちづくり構想を進めています。」

 

◇安心な日本を目指して◇

 「政治家を志して35年。今、政治を辞めるわけにはいきません。市会・県議会議員、そして知事も自民党にいじめられています。神奈川県知事が安全・安心のまちづくり条例や知事の多選禁止などの政策を実現させようとしても、党利党略で知事の提案は自民党県議に反対されてしまう。このような状態が神奈川で起きています。県民の常識は何処にいってしまったのでしょうか。こんな思いでいます。常識の通る世の中をつくっていこうではありませんか。
 人を大切にする政策をもっと政治に取り込んでいきたい。女性を『子を産む機械』などとはもっての外です。子どものためにもお年寄りのためにも元気な日本をつくって、将来不安のない社会の実現に力を貸してください。住んでてよかった、こんな日本をつくるために民主党は頑張っています。今の民主党は若干問題があったり不安があったりしますが、これらを払しょくし信頼が得られように努力してまいります。」