国政リポートNo.451
日本が生まれ変わるために ライブドアの粉飾決算に端を発し、昨年の衆院選にからんだ「偽メール問題」で、私たち民主党の信頼が損なわれ、大変厳しい状況となってしまいました。本来なら政府・与党に向けるべきライブドア、耐震偽装、牛肉輸入、談合問題など、重要案件への追及の手を緩めてはならなかったのです。ところが、野党第一党としての責任を果たすことができず、国会のチェック機能も働かずに与党ペースで審議が進められています。民主政治にとって好ましいものではありません。正常な国会審議ができるように、一刻も早い民主党への信頼回復が必要なのです。 前原・前代表は「偽メール問題」の責任をとって辞任し、新たに民主党を立て直すための代表選が行われました。その結果、小沢新代表が誕生したわけですが、新代表の獲得票数が119票だったことは、「偽メール問題」で火がついてしまった民主党の火消し役にはピッタリの得票数となりました。小沢新代表とは新進党以前からの近しい付き合いがあり、私の出版記念パーティーのパネラーや国会での勉強会にも参加戴いています。そんな新代表は、自身の政治信条に強い意志と愚直なまでの強固な信念を持っています。政策を終始一貫、曲げることなく訴え続ける姿勢と、持論を押し通す強引さが「剛腕」とか「壊し屋」などといわれる所以なのかも知れません。小沢民主党が国民の信頼を取り戻すには挙党体制の確立と党内融和を第一に、来年の参院選で与党を過半数割れに追い込み、そして次期衆院選での政権交代を果たすことなのです。そして「努力して真面目に働く人、正直者が報われる公正で平等な社会」へと、日本を変えていかなくてはならないのです。 小沢・新代表は真の改革者 長い間、小沢代表待望論がありました。今回、党の信頼を揺がす問題が起きたことを切っかけに、党の危機、日本の危機を立て直すために、政治生命をかけての代表選立候補となったのです。九三年に自身の著書 政権交代こそが構造改革 地域の活性化を目指し、格差のない公平な社会を築くために、「二大政党制の実現で国民からの信頼を得る」という考えにも何ら揺らぎが感じられません。強い信念が代表になったことで改めて示され、「政権交代こそが真の構造改革である」という姿勢が多くの民主党議員の共感を呼んだのです。 |