闘い続ける 前・衆議院議員田中けいしゅう

国政リポートNo.443
2006年1月2日

 

安心して暮らせる日本に

闘い続けます

 謹賀新年 昨年の衆院選では暖かいご支援を戴き感謝申し上げます。政治不信の払しょく、社会の構造変化への対応など、重い課題を背負っての新年となりました。特に、住宅、食、子どもの安全には早急な取り組みが必要です。
 国力を維持する原点は経済です。その経済がグローバルスタンダードの名のもと、利益優先、儲かれば何でもありの風潮がまん延してしまいました。また、行き過ぎた規制改革がモラルの欠如を引き起こし日本の古き良き文化、伝統を悉く破壊しています。モラルとは何か、もう一度考え直してみる必要があります。そして人間を大切にする心、豊かさの実感できる暮らしを構築するためにも、次期衆院選に向け、強い決意で臨んでまいります。

明日の日本を切り拓く お年寄りの豊かな知識と経験

 これからの日本は、お年寄りが病気にかかりにくくするための予防医学や寝かせきり老人をつくらない仕組みが必要です。この仕組みづくりは、長寿国日本を活力ある国にするためには大切なのです。
 そのひとつに、ワークシェアリングで高齢
者の勤労意欲を促進させる施策があります。今まで培った豊かな経験を活かし週二十時間でも三十時間でも働ける環境づくりを整えることです。そして、真面目に働いて得た就労賃金からは税金の負担をなくすことです。
 生涯現役の考え方で健康管理を行えば、無駄な医療費の削減につながります。薬漬け医療をやめて、いつでも何処でも安心して医療サービスを受けられる体制づくりが欠かせません。誰もが安心の年金・福祉・医療制度を打ち出し、生活不安をなくすことが求められているのです。そのために年金を生活ベースとして、医療、介護を含めた一元化を急がなければなりません。
 高齢社会を迎え、健康や心の豊かさを得るために、旅行や趣味などのゆとりが生まれる社会をつくり出していかなければなりません。「安心の福祉国家を目指す」この夢を実現させていきましょう。

人を思う心は教育の基本

 教育は国家百年の大計を成します。「知育」「徳育」「体育」のバランス教育が健全な人間形成には必要です。昨今、パソコンが教育の現場や家庭に行き渡り、ネット社会が形成されてきました。便利さを手にする一方、人間的なコミュニケーションが欠落する状況が生まれています。仮想空間のネットに刺激され、影響されての幼児虐待、猟奇的犯罪も頻発する社会となってしまいました。ネットに過剰依存の情報化社会が引き起こす様々な事件の背景には、人間としての教育のあり方が問われています。家庭、学校、社会が一体となり、しつけ、規律、道徳心、命を大切にする教育改革を進めていきます。

モノづくりは日本再生の基本

 歳月をかけて築き上げてきた「モノづくり」の技術、そこから生まれる日本の文化、伝統を私たちは大切に引き継いでいかなければなりません。「日本のモノづくり」は我が国経済発展の基本政策です。
ところが昨年末、建物の耐震強度偽装が発覚し大きな社会問題となってしまいました。「モノづくり」には社会的責任、企業責任、そして指導的立場の行政責任がついてまわるはずです。それなのに、商道徳やモラルのかけらすら失って、欠陥商品が平気で横行する風潮がまん延してしまいました。絶対にあってはならないのです。技術立国日本の信頼を失うことがないように、グローバルスタンダードがもたらす成果主義社会の功罪をただしていかなければなりません。
 日本は熟練技術を活かした産業が衰退しつつあります。モノづくりも高度な金型技術が必要です。優れた工作機械は熟練の技から生まれ、世界から高く評価されています。日本には他に真似のできない技術がたくさんあります。上手く活用できる環境づくりを推進する制度が必要です。額に汗して真面目に働く正直者が報われる社会であるべきなのです。

不況脱出には増税よりも無駄の撤廃

 財源が厳しいからと、サラリーマン増税が打ち出されました。生活が苦しいときの増税は不況脱却には逆効果です。
 増税の前に徹底的な無駄の見直し、天下り禁止、特殊法人改革を行えば、増税どころか、財政再建が可能になるのです。  先行減税を言いながら、結局は増税路線を進んでいます。今やるべきことは、いびつになった収支を見直し、不景気を脱却する思い切った減税が必要なのです。  無駄・非効率をただし、必要なところに必要な財源を充てる、それを判断できるのは地域の人たちなのです。