闘い続ける 前・衆議院議員田中けいしゅう

国政リポートNo.567
2010年9月22日

 

           「菅内閣、景気対策最優先で」


●代表選挙を終え 緊張の臨時国会に

 民主党の新代表選出を受け、岡田新幹事長をはじめとする党の役員人事を承認する両院議員総会が急きょ開催されました。ちょうど、内閣委員会の視察で沖縄に出向いていた私は予定を中断し総会に出席しました。
 今回は民主党が分裂するのではとマスコミに騒がれるほど関心を集めた代表選でしたが、私は選挙前から「挙党一致で臨まなければ日本の政治がダメになる。低迷する日本経済、厳しさを増す雇用、特に円高、デフレと経済環境が最悪のときに政治空白をつくるべきでない」と、政策論争中心の代表選を訴えてきました。
 代表選で私たちのグループは国民の信頼を得るにはどちらにも偏らない中立な立場と、どちらの推薦人にもならない、どちらの集会にも参加をしない、このことを念頭に一致結束することを確認。最終的には東京、大阪、北海道での両候補の演説会(政策)を聞いて、今どちらが国民にとって大切かを考え、その上で私の「会長見解」として菅総理の再選支持を決め、そして国会議員については各人のさまざまな事情を考慮することとしました。
 支持する理由として 1、国民の声、国民目線を反映する必要性。2、政治、政権の継続性、及び政策面での合理性と実現可能性。3、政治活動と政党運営の透明性及び、党員、サポーターへの納得できる説明。を挙げました。ましてや、1年で3人も総理を代えることは国際的信頼性からも許されることではありません。
 投開票が行われた14日の臨時党大会まで、私たちグループは殆ど毎日のように国会内で、あらゆる角度から代表選への検討を重ねてきました。この間、地元支持者から両候補に対する一長一短の厳しい意見が寄せられ、代表選への市民の熱い思いがこれほどまでに高まっているのかと感じました。
 「政治空白をつくるべきでない」との民意を受け、早速菅改造内閣が発足し、私たちグループからは法務大臣と文部科学大臣が入閣となりました。
 ポストは結果的に後からついてくるものです。欲しいからといって、なかなか得られるものではありません。今回、私にも入閣の動きがあったようです。地元のみなさんには期待を抱かせてしまいましたが、組閣候補に名が挙がっただけでも身に余る光栄です。これまで私を支えてきていただいたみなさんに心から感謝申し上げます。
 新代表が決まり、菅改造内閣のもとで臨時国会がはじまります。先の参院選で衆参がねじれ国会となってしまった今、厳しい国会運営に改めて緊張感を感じています。

 

●お年寄りには安心 若者には希望を

 国民の暮らし、職場を守ることを第一に考えていかなければなりません。そのために何よりも景気の落ち込みに対する緊急経済対策最優先の取り組みが必要です。9200億円を残す「経済危機対応、地域活性化予備費」を中小零細企業や商店街のために役立てていくように菅総理に申入れを行ってきました。また、政府と日銀が協力して円高を阻止するためのドル買いを進め、円安に導くことの必要性も進言してきました。遅きに失したとはいえ、政府は緊急の経済対策への取り組みを決定しました。
 未だに中小零細企業の悲鳴が聞こえます。モノづくり産業の厳しい現状を踏まえて銀行の貸し渋り、貸しはがしを絶対にさせてはいけない、そして地元経営者やみなさんからの声に最大限注意を払い、国民の生活が第一の政治に向かって邁進していきます。
 改めて敬老の日に思うことは年金・医療・介護の充実で、お年寄りの生活不安を払しょくし、安心して暮らせる社会をつくりだすこと。そして子どもたちが未来に夢と希望を持って、自分の道をしっかりと選択できる社会をつくることです。新卒者の就職試験もはじまっています。将来に向けての大切なスタートラインを政治がしっかりとサポートしていかなければなりません。国民目線の政治を大切にしていかなければと思っています。