闘い続ける 前・衆議院議員田中けいしゅう

国政リポートNo.532
2009年5月18日

 

鳩山新代表を選出
民主党代表選、政権交代に向けて新たなスタート!
国民は鳩山新代表に強いリーダーシップを期待している

  

●国民の理解得られる政策を

 3年余り続いた小沢代表が政治資金規制法で国民の信頼を損ね、「政権交代実現には自らやめた方がいい」と、11日に辞意表明となりました。代表選については短か過ぎるとか、もっと開かれた選挙戦を展開すべきとの意見が民主党議員からだされました。これにメディアも親小沢、非小沢と色付けし、土、日曜日を含め国民の意見を聞くべきと短期決戦を非難。確かに党の規約上、本来なら全党員に呼びかける必要がありますが、これまでも任期途中の代表交代で時間をかけたことはありません。党員、サポータは新年度を迎える時期でもあり、また国会も終盤を迎え大変なときです。重要な景気対策予算も衆院から参院に送られて1日の空白も許せない状況です。新型インフルエンザのまん延も心配で、対応遅れは許されません。このようなときだからこそ、速やかな新代表決定で党の態勢を立て直し、週明けからは政治空白を生じないようにしなければならないのです。
 昨年、自民党は総裁選で長々と時間をかけ、メディアへの露出度ばかりを考えて全国キャラバン選挙を続けた結果が景気対策に遅れを生じさせ、状況を悪くしてしまったことを思い起こしてほしいのです。
 短期決戦の敢行に、メディアからは小沢傀儡と揶揄される鳩山新代表ですが、政権交代をめざす民主党にとっては正念場です。こんなときこそ、さすが「鳩山民主党」と言われるように、自民党に対峙する明確な政策と十分な議論、それを裏付ける財源を示し国民の理解が得られるようにしていかなければなりません。

 

 

●使命感溢れる政策の遂行を

 代表選の大きな柱は官僚政治からの脱却です。長い間、自民党が官僚丸投げで国民不在の政治を行ってきたことで大借金を抱えてしまいました。このままムダを生む官僚政治を続ければ日本の将来は大変な状態になってしまいます。
 景気が厳しく国民が困っているのに官僚は何一つ自らの襟をただそうとしません。そればかりか税金のムダ遣いを未だに続けています。これを変えていくことができるかどうかが鳩山新代表のリーダーシップにかかっているのです。
 新代表のもとで中央と地方の二重行政をなくし、特殊法人改革、天下り禁止、税金のムダ遣いをなくす。教育は人づくりであり、同時に国造りにつながります。日本を次の世代の子どもたちに担ってもらうためにも、子育てや教育政策を最優先に進める。この基本姿勢に基づいて民主党の政策を明らかに示していくことで国民の支持が得られ、その力で日本の政治を変えることができると思います。
 また、民主党は、かねてからハコモノよりも人の命が大切であると主張してきました。例えば安全対策を重点に置いた歩道のインフラ整備が遅れています。ハコモノ、道路建設主体の公共事業を、人にやさしいバリアフリー中心の事業に変えていく。健常者も障がい者も、また、お年寄りや幼い子どもが安心して社会生活できる歩道の整備事業が必要です。狭い道路に林立する電柱を共同溝によって地下化を進めることも、命を大切にする公共事業政策のひとつなのです。

 

 

●借金漬けからの脱却を

 ほとんどが借金に頼る15兆円の補正予算案が衆議院を通過しました。参議院では否決されますが、衆議院の議決が優先されて、6月12日には自然成立をみることになります。しかし借金は子や孫の世代にツケとして残ります。政府・自民党与党は財源を消費税やその他の増税に頼ろうとしていることは明らかです。
 09年度の本予算も借金でしのぐ財政構造となっています。そして「無い」と言っていた埋蔵金を充てています。これで景気が上向いても借金が増え続けたのでは何にもなりません。安易に借金を増やす景気対策では本末転倒です。ムダに遣うなら、その分減税して国民の消費を喚起した方が景気対策には有効です。
 今、民主党では本予算の中に組み込まれている約2800ある事業の内、官僚の天下り先にまわっている事業や5年以上継続している事業に対し、その詳細について各省庁に聞き取りを行い、必要性や効果の少ないもの、地方や民間に任せたほうがいいものとに区分けして、ムダ遣いの排除につなげる調査を行なっています。
 とにかく、小沢前代表に代わり国民は鳩山新代表に強いリーダーシップを求めています。役人の抵抗をはねのけ、景気回復のための財源論を戦わして、政権交代実現へと突き進んでほしいと思います。