闘い続ける 前・衆議院議員田中けいしゅう

教育とは何か、
その本質に迫る

2001.6.1


 教育は国家百年の大計。教育とは「どんなに投資をしても惜しまない」と言われるほど重要な問題です。戦後55年を経て教育環境も変わる中で、昭和22年に施行された11条から成る教育基本法に対し、見直しの論議が高まっています。国会では教育改革の趣旨説明が行われ、「飛び入学」「体験活動」「教職員の免職」などを盛り込んだ教育改革関連三法案が審議されています。
 田中議員は知育・徳育・体育のバランスのとれた教育を唱え、スポーツ文化省の設置を提言するなどスポーツを中心とした独自の教育論を持ち、現場の声に耳を傾けながら教育とは如何にあるべきかを考え、柔道の山下泰裕東海大教授と意見交換を重ねています。山下教授は首相の私的諮問機関、教育改革国民会議で委員を務め、文部科学省の中央教育審議会委員として教育改革の具体的な取りまとめに携わっています。

 

 山下教授は「これからいろいろなことを学び、社会へ出ていこうとしている子ども達を教えるのに、世の中の事を知らない教師がいる。教師にも社会での体験、経験が必要。勉強を教えることだけに一生懸命で、人間として社会でやっていけるだけのマナーや道徳、教育の理念や、またそういうことを教えるという意識が非常に低い。『勉強ができる、できない』以前に人間として善悪の基本的な考え方、人間性、人格、モラル、そういったものを育てていかなくてはならない。またそういう事を教えていけるように教師自身も自覚を持たなくてはならない。大胆な言い方をすれば、教師に採用されて1年くらいは試験期間として正式採用ではなく、教師としての資質を見る期間があってもいいのではないか」と教職員の採用制度についてのひとつの考え方を示しました。
 これには常日頃から「現場主義」を大切にし、社会の実情、市民の声を国政に活かしている田中議員も同調の姿勢を見せました。

 田中議員は「人を教えるのは尊いこと、ただ単に生活をしていくための職業としての教師ではなく、子どものために何ができるかを考え、個性を伸ばしていく教師像が求められている。昔は、できない子がいたら居残りをして先生は分かるまで何でも教えてくれた。また、先生は子どもを家によんで、勉強だけでなくいろいろなことを教えた。このくらい愛情を持って教えられたから、生徒も全体的にレベルアップができた。受験のためだけの勉強ではなく『価値ある人間を創るにはどうしたらいいか』という気概を持ってやってもらいたい。小学校のうちに教えるのは『人間の尊さ、心のあり方、優しさ、思いやり、人とのつながりの大切さ』そういったもので、その後に子どもが意欲を持ち興味があるものを教えていけば、必然的にそれに向かってしっかり勉強していくようになる」と、情操教育の大切さや、いまの教育現場の状況、教育システムなど、教育とは何かの本質に迫り、さまざまな問題点についての意見交換を行いました。